読み物

玉露の美味しい淹れ方

記事見出し


 

前回の煎茶の入れ方に続いて今回は玉露の淹れ方のお話。

前回の煎茶の淹れ方はこちら → 煎茶の美味しい淹れ方>>

 

煎茶と玉露の違い

どちらも緑茶に分類される煎茶と玉露。違いは栽培方法で、玉露は収穫前に茶畑全体に藁やむしろなどで覆いを被せて日光を遮断します。

これにより渋みのもとであるカテキンが減少して旨味成分が最大限に増加されます。煎茶の特徴であるあの渋み成分カテキンが減少した状態で摘み取られたものが玉露となります。

お茶らしい渋みがあるものが煎茶で、覆いをすることで旨味を引き出した玉露はお茶の王様と呼ぶにふさわしく、まさに読んで字の如く「玉の露」がトロンと喉を転がっていくかのような味わいです。

玉露を淹れるための準備

玉露の淹れ方でいちばん大事なのは温度管理。45度〜55度というぬるめのお湯でゆっくりじっくり淹れるのがポイントです。

また、玉露は小さめの湯呑みで一杯ずつ大事に飲むことが美味しく味わうコツで、今回はショップでも販売している「宝瓶」という専用の茶器を使用します。

・宝瓶

・湯呑み

・湯さまし

・お湯

・茶葉

・タイマー

宝瓶と湯呑み、湯さましは煎茶を淹れるときにも使えるので、煎茶と玉露を飲むときは宝瓶、ほうじ茶や玄米茶を飲むときは取っ手のついた普通の急須という2種類持っていると使いやすいと思います。理にかなった道具を使って茶葉の持つ良さを存分に味わってください。

 

 



 

 

玉露 千早振

 

今回も当店の喫茶スペースで使用しているものと同じ茶葉を使っていきます。

使用する玉露は、上林春松本店の「千早振」です。

 

淹れ方の手順

煎茶と同様に1人分の3グラムを宝瓶へ入れます。(2人分なら6グラム、3人分なら9グラムほど)

玉露

 

前回の煎茶の淹れ方と同様に湯呑みと湯さましを使って、ポットのお湯を45度〜55度まで冷ましていきます。

何度も繰り返しますが、美味しいお茶を淹れるために気をつけたいのは

 

お湯の温度   ただこれだけです。

今回もポットのお湯を95度くらいと想定した上で行っていきます。

 

まず、ポットのお湯を自分が飲む湯呑みに注ぎ、次に湯冷ましへ移します。

ここで約1分待ちましょう。

その後、湯さましに移したお湯を宝瓶に注ぎます。
(この時点でお湯の温度は45度〜55度になっています。煎茶のときは湯冷ましに移してから急須に注ぎ約65度のお湯で淹れましたが、玉露の場合はここからさらに人肌まで冷ましたいので1分待ちました)

湯冷ましの湯を宝瓶に注いだら、2〜3分待ちます。ぬるめの温度で淹れているので茶葉はゆっくりと開いていきます。


時間が経ったら湯呑みへゆっくりと注いでいきます。2〜3杯注ぐときは少量ずつ回し入れてください。

 

最後の一滴までしっかりと注ぎきります。煎茶のときと同様に茶器を振り切って最後の一滴を湯呑みへ注いでください。

これが甘露の一滴となります。

 

玉露

福岡の八女の玉露は水の色が濃く出ますが、宇治茶は上質な茶葉ほど透明に近く感じます。少し薄いかなと思うくらいがちょうどよくトロッとしたコクと甘みを感じていただけます。

2煎目からも同じように温めの人肌で淹れてください。1煎目とはまた違った香りとまろやかさを感じていただけます。

 

ここで、淹れたあとの玉露のもう一つの楽しみ方を。

渋みのもとであるカテキンが減少したものが玉露となるので、そのまま宝瓶の中の茶葉を手で摘んで食べても苦味はありません(同じ玉露でも茶葉の質によりますが・・・)そこでおすすめなのが、出涸らしの玉露の茶葉を生姜醤油につけて食べてみてください。茶葉独特のエグミが少ないのでおつまみになります。

 

 



 

 

 

玉露を生姜醤油で

 

というわけで、今回は玉露の淹れ方をお伝えしました。

この淡い色からは想像もつかない奥行きのあるトロッとしたコク。そして玉露を初めて飲んだ人にとって、この甘さは驚くはず。

食中に飲むお茶ではなく、時間のある時にじっくり丁寧に淹れて味わって欲しいお茶です。


今回使用したもの



上林春松本店 玉露 「千早振」100g  >>

美濃焼 白磁宝瓶セット >>


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です