紅葉の穴場スポット!叡電にゆられ京都 二ノ瀬の「白龍園」へ


公開日 2021年11月20日 最終更新日 2021年11月20日

出町柳から叡山電車に乗り25分。京都市左京区鞍馬の手前、二ノ瀬で降りると古くから霊域とされた安養寺山の麓に春と秋にだけ特別公開をする庭園があります。

その名前は「白龍園」

数年前までは一般に公開されることのなかったこの庭園は、とある老舗服飾メーカーの企業が従業員と地元有志の方と力を合わせ作られた手作りの庭。

白龍園

最近ではNHKの「京都人の密かな愉しみBlue修業中4燃える秋」にも撮影で使われており京都好きなら観た方も多いはず。

そのテレビにも登場された庭師さんに色々と教わりながら今回は白龍園の魅力をご紹介します。
紅葉も今が見頃となっていました!

白龍園ができるまで

1962年にとある縁で山林であったこの地一体を手に入れたのが京都市内に本社のある子供服メーカー株式会社青野の創業者 故青野正一氏。この山の整地と整備に携わったのは庭師などの専門家でなく、正一氏と地元の人々、そして会社の従業員家族でした。

白龍園

熊笹や竹の生い茂る山を少しずつ手入れしながら自分たちで現在の形にしていきます。重機の入ることの出来ない道なき道を切り開き、すべてが手作業で庭造りは進められました。

白龍園の庭師さん

「京都人の密かな愉しみBlue修業中4燃える秋」にも登場された庭師さん。もともと庭師をしていたわけでもなく、服飾メーカーの株式会社青野に務める従業員さんでした。会社からこの山の整地を開発を任されたときにはたいそう驚いたそう。

今回は当時を知る庭師さんに白龍園の歴史と魅力を教えていただきました。

石段も手作業で積み上げていく

白龍園を歩いていて驚くのは、この石段も園内にある東屋もすべてが手作業で作られたというもの。しかも造園知識のない子供服メーカーの人たちが中心で作り上げたというから驚きです。

苔ひとつをとってみても素人だからこその作為のない素朴な風情が感じられる庭園です。

白龍園

いったん山を丸裸にしてから石の段組みや東屋、橋の建設、樹々の植樹を行ったそうですが、もともと熊笹と竹で覆われた山を整地するのは相当な苦労があったそうです。

笹や竹は地中にどんどんと根を広げていく生育力の強い植物。根をしっかり取り除かないと春にはすぐに伸びてきてしまいます。

この一体すべてを根っこから掘り起こして整地したそうですが、竹の根は強靭で根を掘り起こす最中に鍬の柄が折れることもあったそうで、その時にはいちいち電車で出町柳まで降りて刃物屋さんに修理をお願いしたそうです。

それだけこの周囲には何もない土地だったそうです。

とにかく素晴らしい苔の庭園

地元の人々と従業員の力で造り上げられた白龍園。これまで一般公開されず、現在も人数を限定して特別公開を行っています。

多くの人を入れないことによって秋には真っ赤に染まる紅葉とふかふかの苔に覆われた特別な姿を見ることが出来ます。

白龍園

石段にも覆われた苔は多くの人を入れないことで守り育てられてきました。
庭園の多くを覆う苔には当然ながら踏み入れることは禁止されています。ヒールの尖っている靴は苔を傷つける恐れがあるためスニーカーなど苔を傷つけない靴で散策しましょう。

白龍園

京都市内にも苔の有名な寺は多く、苔寺で有名な西芳寺や嵯峨の祇王寺などがありますが白龍園の苔のボリュームは京都イチかもしれません。

「苔が好き!」という人なら一度は訪れてほしい庭園でした。

これだけの見事な苔は庭に植えることによって増やしていったのかと思いきや、苔を植えるということは一切せずに自然に増えていったそうです。

それはこの二ノ瀬の場所がモミジを始めとして桜など大きな樹々で覆われていることと、直ぐそばを流れる鞍馬川により苔の生育にぴったりな湿度が保たれているそうです。

東屋から眺める紅葉は絶好の写真スポット

庭園内には5つの東屋があり、これも柱を建てる基礎工事から屋根ふきに至るまですべて手作りです。建物としては道具を入れる小屋を建てたのが最初で、これをきっかけに東屋も自分たちで作ったというから驚きです。

「大工の知識があったのですか?」と訪ねたところ返ってきた答えは「子供の頃に家の側溝の井桁(落ちないようにする蓋のようなもの)を作ったことぐらい」という答えには驚きました。

なんでもやってみれば出来るものなんですね。

白龍園

そして最初に出来上がったのが石段を登り台地になっている所に建つ「鶯亭」

この日は隣に立つモミジも紅く染まり、まさに見頃といった一日でした!

白龍園 鶯亭

杉皮葺の屋根にも苔が被さり詫びた佇まいをしています。柱には釘を使わず組み合わせているというから驚きです。

鶯亭

掛け花入れには木の根を生かしたなんとも風情ある姿。

白龍園 鶯亭からの眺め
白龍園 鶯亭からの眺め

鶯亭や龍吟亭など5つの東屋からは額縁で切り取られたかのような見事な紅葉が広がります。

「京都人の密かな愉しみBlue修業中4燃える秋」でもこの風景が使われていました。

白龍園

台地からは遠く鞍馬の山も色づきが確認できます。ちなみに白龍園から貴船神社までは歩いて30分〜40分の距離。叡電に乗ってもいけますが、気持ちよく晴れた日は白龍園のあとにウォーキングしながら貴船へ行くのもおすすめです。

白龍園

庭園を進んだ奥には白龍神社があります。このように整地される前に古びた祠が見つかり、山の御祭神である「白髭大神」と「八大龍王」が祀られた祠と大鳥居が建てられています。

 白龍園

白龍園の紅葉の見頃は市内と同様に11月20日頃となります。

タツナミソウ

白龍園のもっとも奥に建つ福寿亭の脇にはタツナミソウが咲いていました。他にはリンドウも咲きその姿はまさに自然そのままの光景でした。

かつては非公開だった白龍園が一般公開されるようになったのは2012年から。現在は1日100人限定で春と秋に特別公開されています。

この秋は感染対策の観点から10時〜12時と12時から14時の2部制に区切り各回50名、先着順で予約観覧がされています。今年の予約は12月3日で終了となりますのでご注意ください。

知る人ぞ知る京都の隠れた紅葉スポット「白龍園」

ぜひ紅葉のきれいな時期に訪れてみてください。

白龍園
住所:京都市左京区鞍馬二ノ瀬町106
HP:http://hakuryuen.com
2021年秋の予約方法:http://hakuryuen.com/plan/event/post-394/
お問い合わせ:TEL075-311-8988(青野株式会社 観光事業部 土・日・祝日を除く10時〜17時)

最後に、、、この白龍園のオーナーでもある株式会社青野が展開しているのが当店でも取り扱っているがま口財布や手ぬぐいなどの「kitekite」です。京都へ”来て!来て!”、”着て!来て!”という想いから付けられた和とアートの融合ファッションブランドで品質も日本製にこだわった京都の職人が手作りするアイテムです。
kitekiteオンラインショップ:https://maru-take-ebisu.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1781292


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