京都五花街・宮川町でふく久さんのお店出しに行ってきました


公開日 2024年10月21日 最終更新日 2024年10月21日

10月17日大安の日に京都五花街のひとつ宮川町で新人舞妓さんの店出し(デビュー)がありました。

舞妓さんの「お店出し」とは、芸舞妓さんの所属する置屋で住み込みで修業をする「みならいさん」が京ことばや礼儀作法、着付け、踊りなどを教わり、試験に合格すると晴れてお店出しというデビューを迎えます。

宮川町ふく久さん目録

 

店出しは、舞妓さんとしてのキャリアのスタートを意味し、彼女の成長や活躍を祝う重要なイベントとされています。
また、観客にとっても、舞妓さんの新たな一歩を見守る特別な瞬間となります。

このお店出しというのがとても華やかで店出しの3日間だけの姿や、置屋さんの前でお披露目があったりと街が華やかになる瞬間です。

 

と書いていますが、今までお店出しに立ち会えたことは一度もありませんでした。
お茶屋さん遊びをしている人は紹介されたりして日程を聞くのでしょうが、大々的に日程を公開されるわけではないので京都に住んでいてもお店出しに立ち会えた方は少ないはずです。

 

なのになぜ今回、立ち会えたのかというと・・・・

 

なんと・・・

 

もともとうちのお客さんでした!!

 

京都が好きでうちの店に来てくれていたのでっすが、偶然なにかの話で進路を聞いたら「宮川町で仕込みさんになります」なんていうからもう驚き。

それから数ヶ月、ちょこちょこと連絡はもらっていて10月17日がお店出しというので宮川町に行ってきました!

 

 

二葉のきつねうどん

12時00分
ふく久ちゃんに13時頃からと聞いていたので、まずは宮川町にある二葉さんできつねうどん。
まだ時間があるからのんびりと二葉さんと「今日お店出しがあるんです〜」なんて話していたら、お姉さんはふく光(てる)さんと教えてくれました。

 

お店の壁にもふく光さんの京団扇が

 

舞妓さんはお店出しにあたり、指導役となる先輩芸妓と姉妹関係を結ぶのですがふく久ちゃんはふく光さんがお姉さんになります。

 

12時30分
するとなんだか外が騒がしく、様子を見に行ったらなんとお店出しが始まってました。
あとから聞いたら、どうやらちょっと早めに始まったらしく急いで二葉さんを出てふく久さんが籍を置く堀八重さんへ。

 

堀八重さんの前には何処から情報を聞きつけるのか、大きな一眼レフを構えた人たちに囲まれていました。
完全に出遅れです。写真が撮れない。。。すると外で見ていた堀八重の舞妓さんや芸姑さんがわざわざ気を利かせてくれて前に入れていただけました。

 

それでは、お披露目します。
宮川町から10月17日にお店出し(デビュー)した「ふく久」さんです!

 

 宮川町ふく久

 

いやーーーーーーーーキレイ。

もう感動でちょっと泣きそうになった

 

ついこないだまでうちのお客さんだったのに、こんな綺麗な舞妓さんに。

お隣がお姉さんになるふく光さん。

この世界で「お姉さん」となる先輩芸妓のふく光さんに引いてもらうことになります。
はじめのうちは、ふく光さんに付き添われてお茶屋の座敷に出向き、名前や顔を客に覚えてもらう。
この世界のしきたりを教えて、自分を引き立ててくれるお姉さんは重要な後見役になるんだと思います。

ふく光さんも品があって優しい人でほっと一安心です。

 

 

 宮川町ふく久

 

お店出しの3日間は黒紋付きの振り袖に、約1カ月間は見習い舞妓なので「だらりの帯」ではなく少し短く結ばれた半だらりの帯。
金糸の見事な帯で、簪もきらびやかで髪は「割れしのぶ」という年少の舞妓が結う髷で、口紅は下唇だけに引います。

 

と普通なら帯や簪などの写真をバシバシと撮るんでしょうが、もうこの時は嬉しさのあまりすっかり忘れてました。
立派な姿になったなぁと、ただただ感動。

 

 

 宮川町ふく久

少しだけお茶屋兼置屋の堀八重さんの舞妓さんや芸姑さんとお話したんですが、皆さん優しい人ばかりで
いい人たちに囲まれて暮らしているんだなぁと人のことながら嬉しくなりました。

 

日中はお稽古ごとがあり、夜にはお座敷での仕事で体力的にもまだまだ大変と思いますが、個人的には体を壊すとなく健康で楽しい人生を送ってほしいなと思っています。

 

よく店出しをする舞妓さんを「おぼこい」と表現される事があるかと思うのですが、これってその店出しした子のこれまでの姿を知っているからこそ、晴れ姿を「おぼこい」と表現されるのかもしれません。

子供っぽいという意味の「おぼこい」ではなく、ハレの姿がこれまでの姿とガラリと変わり初々し差を感じる「おぼこい」

こうゆう感覚で舞妓さんを見ることができて、ちょっとした約得だったなぁと思いました。

 

ふく久さんが三味線弾けるようになったら、一緒に黒髪とか弾きたいんです。

それまでお互いに健やかで穏やかな良い一日が過ごしていけますように。

 

門出の日を見ることができて、自分も改めて頑張らなければと思えるそんな特別な一日でした。

 

ふく久ちゃん頑張って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


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