読み物

探しもの


昨日の夕方、書類を作成しているお巡りさんからは、

「うーん。なかなかこうゆうものは出てくることがないねぇー」と愛想なく言われましたが、どうにか戻って来ないかと淡い希望を抱いて、ここに書き記しておきます。

奥の喫茶スペースの中に、床の間のある部屋があるのですが、そこの床柱にかけていた花籠が盗まれてしまいました。

 

 

写真奥、右側の赤いソファの後ろにある柱が床柱。

そこに花釘や柱釘と呼ばれる折釘を打ち、花籠を掛けたり八坂さんの蘇民将来守を掛けたりしていたのですが、昨日ランチもひと通り終わって、テーブルを拭きながらふと柱を見るとこの通り、なにもないのです。

何年か前、知恩院近くのコインパーキングで自分の車の窓ガラスが粉々になって車上荒らしにあい、その時も同じ感覚だったのですが、普段そこにあって当たり前のものがないと私はほんの数秒のあいだ固まります。

あの時は車に近づきながら「ガラスが飛び散っている・・・運転席の窓ガラスがない気がする・・・」

そう感じてから自分の車の前に立ち、数秒してから「車上荒らしだ!」と現実を理解します。これは今回も同じで床柱をちらっと見て「ん?」となり、目の焦点を折釘に向けて「え?」となります。

これはきっと、自分の頭の中の脳ミソがビックリしているんでしょうね。

それから周りを見ます。落ちたのかなと。けど、落ちてはいない。そもそも花籠のように引っ掛けたものはそう簡単に落ちません。誰かがいたずらで、どこかへ移したのかなと思ってさっきよりも遠くまで周りを探りますがやはりありません。

そうして何十秒なのか、数分なのか時間が経ってようやく脳ミソも通常の判断をしてくれます「あ!盗まれた!」と。

 

日本には、海外に比べてこういった窃盗がないとどこかで安心していると言うか、信用しているので監視カメラなど付けていませんでした。(ショップはもちろん数台付けていますが)

盗まれた花籠はけっして安いものではないのですが、その金額よりも思い出が詰まった花籠だったのです。盗まれた花籠なんてリサイクルショップへ持っていっても数千円にしかなりませんよ。もし貴方の家で使うとしても、盗んだ花籠に草花の儚い命を挿したのでは、その儚さや可憐な美しさは霞んでしまいます。

というわけで、花籠を持っていった犯人さん。

それを選んだのはセンス良いと思いますよ。華奢ながらも編み込まれた竹の表情がいいですからね。私もひと目見ていい形だなと思いました。ちょっと値は張りましたけどね。ただ、その花籠の金額以上に大事な思い出のある花籠なのです。

営業時間中にそっと釘にかけておいてくれても構いません。そんな大胆なこと(盗むというのもなかなか大胆ですが)できなければ店先に置いていてくれても構いません。その時には地面に直接置かずに紙袋くらいは入れてくださいね。

当店からのお願いです。花籠返してくれないでしょうか!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です