抹茶の正しい保存方法

抹茶の正しい保存方法

冷蔵庫?冷凍庫?専門店が解説します

昨日は台湾からのお客様がご来店くださいました。
名古屋には名古屋城をはじめ多くの観光地がありますが、その中で当店を目的地として訪れてくださることは本当に嬉しいことです。

そのお客様から、
「抹茶はどうやって保存したらいいですか?」 という質問をいただきました。

これまで店頭ではお答えしていましたが、せっかくなので専門店としての考え方をコラムにまとめておこうと思います。
そして、昨日の台湾のお客さんに私の拙い英語ではちゃんと伝わっていないかもしれないので、これを呼んでくれることを祈っています。。。

 

抹茶は光・熱・湿気・酸素に弱い

抹茶は非常に繊細な食品です。
これは、茶の葉を乾燥させ、粉末にしているために表面積が非常に多く、光、熱、湿気、酸素の影響を受けやすくなっています。
そして保存状態がわるいと、風味や色が大きく変化してしまいます。

特に夏場の高温は注意が必要です。
もし、27度以上になるような室温には、長時間置かないでください。これは未開封でも同じです。

日本の夏も暑いですが、台湾をはじめアジアの多くの地域も高温多湿です。
抹茶を常温で置いておくと、

  • 色が黄色っぽくなる
  • 香りが弱くなる
  • 甘みやうま味が減る

といった変化が起こります。
飲めなくなるわけではありません。
しかし、本来の美味しさからは少しずつ離れていってしまいます。

 

専門店ではどのように保存しているのか

当店では抹茶専用に業務用冷蔵庫を使用しています。
設定温度は5℃です。

販売用の在庫は基本的に冷蔵保存し、その日に販売する分だけを店頭に並べています。
これは高級抹茶だけでなく、比較的手頃な抹茶についても同じ考え方です。
そして店内温度も27度を上回ることがないように冷房をかけ続けています。

冬場は冬場で、暖房で室温が上がることが嫌なので暖房をつけていません。
冬場に当店にお越しの方は寒くて申し訳ないのですが、これも品質保持のためなのです。

抹茶の品質をできるだけ良い状態で保つためには、低温保管が最も効果的だといろいろな経験を経てたどり着いた答えです。

 

未開封の抹茶も冷蔵庫へ

抹茶が届いたら、まず冷蔵庫へ入れることをおすすめします。
特に夏場は室温が27℃を超えることも珍しくありません。
この温度帯になると品質の変化が徐々に進みます。
未開封であっても、冷蔵保存していただく方が安心です。

 

開封後は密閉して保存

開封後は空気や湿気の影響を受けやすくなります。
缶や密閉容器に入れ、

  • 直射日光を避ける
  • 高温多湿を避ける
  • できるだけ空気に触れさせない

ことを心掛けてください。
また、抹茶は周囲のにおいを吸収しやすい特徴があります。
冷蔵庫の中でも、

  • キムチ
  • にんにく
  • 香辛料

など香りの強い食品の近くは避けた方が良いでしょう。

ちなみに、私が個人的に飲むものや、Youtube撮影などで使う抹茶はいろいろな食材が入っている冷蔵庫に入れています。
ただし、そのまま入れるのではなく抹茶の入っている開封済み容器をタッパーに入れて蓋をして保管しています。

こうすると臭いの強い食材の影響を受けません。
これなら納豆やキムチと同じ冷蔵庫でも大丈夫!

 

冷凍保存はどうなのか

普段あまり抹茶を使わない方であれば、冷凍保存も選択肢のひとつです。
特に製菓用としてたまに使う程度であれば問題ありません。
ただし使用する際は、結露を防ぐために常温へ戻してから開封してください。
温度変化により結露は起こるので、ゆっくりと常温に戻してから使用するようにしましょう。
この結露による水分を抹茶の粉が吸ってしまうので劣化の原因になります。

 

私がお客様にお伝えしていること

私はよく、
「抹茶はカットされた果物のようなものだと思ってください」
とお伝えしています。

もちろん果物ほど早く傷むわけではありません。
しかし、それくらい繊細な食品だと考えていただくと、保存方法の重要性が伝わりやすいからです。

抹茶は鮮度が大切です。
開封後はできるだけ早く飲み切ることをおすすめします。
といっても、几帳面にすべてやる必要はないと思います。
毎回冷蔵庫に入れるのも面倒なら、毎日飲む人なら2日〜3日分の分量を別の保管容器に移してキッチンにおいておくのもいいでしょう。

色々と試しながら、ご自宅の環境にあわせて最適解を見つけていただくと良いと思います。
気楽に美味しく飲んでいただけるのが私は一番嬉しいです。

 

まとめ

抹茶が届いたら、まず冷蔵庫へ。

未開封は冷蔵保存。
開封後は密閉容器に入れ、光・熱・湿気・酸素を避ける。
そして、なるべく早く飲み切る。

それだけで抹茶本来の鮮やかな色、豊かな香り、自然な甘みをより長く楽しむことができます。
どうぞ夏場も美味しい抹茶をお楽しみください。

 

店主厳選の5選

今回のブログで語った「思想」を、ぜひあなた自身の五感で確かめてください。数あるラインナップの中から、丸竹夷が誇る「本物の宇治」を象徴する3点を厳選しました。比較的買いやすいお値段のものから高価格のものまで。どうぞ抹茶選びの参考にしてみてください。

【テロワールの頂点】碧翆園:大極(だいごく)

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価格:30g 缶入り 2,916円(税込)
おすすめ:「本物の宇治」のポテンシャルを、まずは知りたい方へ。
「土壌の力」が凝縮された、圧倒的な旨味の衝撃。ー宇治という特別な風土が、長い年月をかけて茶葉に蓄えさせた栄養。それを一切妥協なく形にしたのがこの「大極」です。

【合組の芸術】矢野製茶場:香雲の昔(こううんのむかし)

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価格:40g 缶入り 3,780円(税込)
おすすめ:複雑で奥行きのある、最高峰の「余韻」を楽しみたい方へ。
職人の五感が描き出した、完璧なる「調和」。ー異なる個性を組み合わせ、単体では成し得ない高みへと昇華させる「合組」の極致。まろやかなコクの中に、幾重にも重なる華やかな香りが立ち上がります。

【日常に宿る本物】上林春松本店:琵琶の白(びわのしろ)

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価格:40g 缶入り 2,376円(税込)
おすすめ:毎日「本物の宇治」に触れ、感性を磨き続けたい方へ。
450年の歴史が支える、揺るぎないスタンダード。ー「本物」を日常に取り入れたい方に、私たちが自信を持って勧めるのがこちらです。

【16代の歴史と土壌】吉田銘茶園:巨椋の昔(おぐらのむかし)

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価格:30g 缶入り 5,076円(税込)
おすすめ:歴史ある名門茶園の「土の力」を体感したい方へ。
数百年の「土地の記憶」を味わう。ー農林水産大臣賞を数多く受賞した吉田利一さんの茶園から摘まれた茶葉飲みが使用されています。

【至高の伝統工芸】辻喜:白翠(はくすい)

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価格:20g 缶入り 8,100円(税込)
おすすめ:妥協なき最高峰を求め、宇治の誇りを味わい尽くしたい方へ。
「合組」の概念を覆す、究極のマスターブレンド。ー化学肥料に頼らず、茶葉そのものの純粋なポテンシャルを極限まで高めた逸品です。

 

執筆者
成沢 崇
京都アンテナショップ丸竹夷 店主

宇治茶・抹茶専門店として、宇治の茶農家や製茶問屋と対話を重ねながら、国内外のお客様へ抹茶をご紹介しています。
日々さまざまな抹茶を試飲し、その土地ならではの個性や背景をお伝えすることを大切にしています。