読み物

京都が舞台のおすすめ小説20選


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京都がテーマとなった小説は数多くあり、京都という街そのものが物語を作り上げられやすい土地なのかもしれません。

今回は、京都が舞台の小説をジャンル問わず20作品ほど選んでみました。読んでいると京都へ行きたくなる。京都の街を歩きたくなる。感じたくなる。そんな作品を多く集めました。ミステリーあり、ファンタジーあり、時代小説あり。

お気に入りの作品が一つでも見つかりますように。

 

 

ミステリー小説

安井金比羅宮

 

壺霊

浅見光彦シリーズの中から京都が舞台の一冊を選ぶなら「壺霊(これい)」をおすすめします。「紫式部」という名の付けられた青磁の壺にはある曰くが・・・舞台には縁切り神社で有名な安井金比羅宮や大傳月軒という中華料理店など光彦さんは今回もいろいろな所へ足を運びます。

 

終始京都の女性って怖いわ〜って感じてしまうストーリーですが、京都の道案内も楽しくガイドブックであるかのようです。

壺霊 上 (角川文庫)
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壺霊 下 (角川文庫)
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異邦人

原田マハの作品の中で「暗幕のゲルニカ」や「楽園のカンヴァス」といったキュレーター大活躍のミステリーが好きな人なら、きっとどっぷりと浸れるはず。しかも今回は京都が舞台です。画廊の一人息子と結婚した主人公の菜穂は東京の個人美術館の副館長。

 

出産のため京都の元田中や北白川あたりに住むことになった彼女が知恩院の前の古門前町あたりの画廊で出会った一枚の絵とそれを書いた女性との物語。女性の精神的強さとはこれほどのものかと思わせる作品。春から冬にかけて祇園祭や五山送り火など京都の風情が常に背景にあります。

異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)
  • 原田 マハ
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古都

先の異邦人の巻末の解説に原田マハは、川端康成の「古都」を参考にしたと書いてあります。「古都」は昭和30年代頃の京都が舞台。確かに季節の移ろいや文化的行事の背景、人物の成り立ちなど似ているところがあります。

 

現代版古都が「異邦人」といってもいいでしょう。そして「古都」をまだ読んだことがない方は、ぜひ読んでみてください。50年ほど前の京都の風景が目に浮かぶ作品です。まさに古都と呼ぶに相応しい姿をイメージさせてくれる長編小説です。

古都 (新潮文庫)
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洋食ぼんじゅーる

 

鴨川食堂

東本願寺のある門前町あたりで看板のない食堂を営むのは元刑事の父親と娘。表向きは食堂ですが、依頼者の思い出の「食」を探すという探偵業も兼ねています。そんな食堂に思い出の「食」を探しに依頼してくるお客さんとのちょっと心温まる物語。

 

NHKでドラマ化もされましたね。読んでいてホロッと泣けてお腹が空いてくる。そんな小説です。深夜食堂が好きな方にもオススメです。

鴨川食堂 (小学館文庫)
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珈琲店タレーランの事件簿

第一回京都本屋大賞にも輝いた推理小説。シリーズ化され6作品出ています。京都の市内を舞台に主人公の気の優しい青年と、バリスタの女性が日常の謎を解き明かしていくストーリー。様々なところにトリックが散りばめられているので読み返してみると納得できるとこが多く存在します。

 

 

京都三条寺町のホームズ

第4回京都本屋大賞に輝いた作品でシリーズ化されています。アニメ化もされ京阪や叡電とコラボしたりと盛り上がっています。キャラクター人気が凄いようですね。内容は寺町三条にある商店街の骨董店の一人息子で「寺町のホームズ」と呼ばれている主人公とアルバイトの女子高生が様々なお客さんからの依頼を解決していくミステリー。

 

珈琲店タレーランの事件簿と似たようなところがあります。京都の主な観光地も出てくるのでこれを読んで京都へ行きたくなったというファンも多いそうです。

 

 

名探偵・星井裕の事件簿 京都 利休伝説殺人事件

著者の柏木圭一郎は柏井壽の名前で鴨川食堂などを書いている作家さんと同一人物。この星井裕シリーズは京都を舞台にしたものが多くシリーズ7作目の作品。千利休の茶道を話しの柱に、利権と親子の愛憎が絡み合います。建仁寺近くの祇園甲部歌舞練場や下鴨神社、元田中の駅あたりが登場し旅情感もあるミステリー小説です。

 

 

京都丸竹夷殺人物語―民俗学者 竹之内春彦の事件簿―

京都アンテナショップ丸竹夷(まるたけえびす)の「丸竹夷」ってどう有意味ですか?と聞かれることが多いのですが、これは京都に古くから伝わる通り名を数える数え唄で、東西に走る通りを北から南に読んだもので、その数え唄の名前が「丸竹夷」といいます。

 

そんな数え唄の歌詞に沿って次々と事件が起こるのが、このミステリー小説。ぜひ京都の地図を開きながら読んでみてください。

 

 

 

金閣寺

三島由紀夫の代表作の一つ。舞台はもちろん京都、金閣寺。実際に昭和25年に起きた金閣寺の放火事件がテーマで容疑者の境遇や感性を深く掘り下げていきます。金閣寺の魔力とも言える美しさと対峙し、孤独へと落ちていく容疑者。人間の心理描写が描かれた名作です。

金閣寺 (新潮文庫)
  • 三島 由紀夫
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ファンタジー小説

 

鴨川ホルモー

京大に入学した青年がひょんなことから「京大青竜会」というサークルに入り、京都を舞台にオニを操りながら競う競技「ホルモー」で他の京都の大学生たちと戦うという青春色もあるファンタジー小説。

 

「ホルモー」とはなんだという声がありそうですが、そこは万城目学作品。どうぞ不思議な世界をお楽しみください。鴨川ホルモーのその後を描いた「ホルモー六景」もおすすめです。

鴨川ホルモー (角川文庫)
  • 万城目 学 and 角川グループパブリッシング
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下鴨神社

 

夜は短し歩けよ乙女

これぞ森見登美彦という作品。下鴨神社や先斗町、京都大学あたりなど京都のいたるところで「黒髪の乙女」とその彼女に恋い焦がれる「先輩」が走り回ります。なかなか出会わない純粋な二人とそれを取り巻くおかしな人達。

 

恋愛小説でもありファンタジー小説でもある。「奇遇ですね!」となるまでに先輩がどれだけ大変な事になっていくか。学生の街京都の風景と合わせて甘酸っぱく読んでください。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
  • 森見 登美彦
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祇園祭宵山

 

宵山万華鏡

宵山というのは京都三大祭の一つ祇園祭で山鉾などが並び露店と人混みであふれるもっとも京都が熱くなるイベントの一つ。その祇園祭を舞台に6篇の短編が宵山を万華鏡のように彩ります。宵山のあの人の多さと歴史を考えれば。こんな夢のような事があっても不思議じゃないかもと思わせてくれるような森見登美彦らしいファンタジー作品。

これを読んでぜひ、祇園祭の宵山へ出かけてみてください。

宵山万華鏡 (集英社文庫)
  • 森見 登美彦
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私小説

 

檸檬

京都が舞台の小説といえばやはり「檸檬」は欠かせません。梶井基次郎が亡くなる1年ほど前に書いたというのがこの作品。この文庫の中には20篇が収録されており、檸檬はその中の一つで10ページほどの物語。

 

今回紹介する小説の中でも圧倒的に少ないページ数ですが京都を舞台にした文学作品のなかで特出しています。10年ほど前に閉店してしまった寺町二条の八百卯、丸善などレモン片手に歩きたくなります。

檸檬 (新潮文庫)
  • 梶井 基次郎
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恋愛小説

 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

映画化、漫画家もされた100万部突破の人気作品。京都の美大に通う「ぼく」と、ある秘密を抱えた美少女の物語。題名のトリックが解き明かされてからは物語のフィナーレまで一気に読んでしまうことでしょう。舞台は京都市の北側宝ヶ池や三条近辺が登場します。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)
  • 七月 隆文 and 宝島社
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時代小説

 

序の舞

これぞ宮尾登美子ワールドと言っていいのではないでしょうか。京都生まれの画家上村松園の生涯を描いた大作です。女性が画家になるということが大変だった時代の話。泣けます。そして生きることに真剣にならなければと考えさせられる作品。

序の舞 (中公文庫)
  • 宮尾 登美子
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大徳寺

 

利休にたずねよ

市川海老蔵主演で映画化もされた千利休切腹にまつわる歴史小説。舞台は京都や生まれである大阪が舞台で大徳寺や利休屋敷跡の晴明神社あたりが登場します。京都の街や風景が舞台というよりも、侘び茶精神が息づく京都が舞台です。

これを読んでから大徳寺へ行くとまるで本を読んでいた時代にタイムスリップしてしまいそうになります。

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)
  • 山本 兼一
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陰陽師

夢枕獏の代表作の一つ。平安時代の陰陽師安倍晴明が主人公。平安京内で起きる摩訶不思議な難事件を親友の源博雅と解決してゆく。これが映画や漫画、舞台にもなった人気作の第一作目。上京区の晴明神社は安倍晴明が祀られていることから多くの女性参拝者で賑わっています。

 

 

洛中洛外画狂伝 狩野永徳

国宝に指定されている狩野永徳筆「洛中洛外図屏風」。この作品を生み出すことになった経緯やその葛藤が描かれた時代小説。戦国時代の京都が舞台で将軍足利義輝や織田信長、松永弾正といった権力者と絵師である狩野永徳のやり取りから戦国時代を絵師という視点で描いています。

 

 

知恩院

 

親鸞

浄土真宗の宗祖である親鸞聖人を描いた時代小説の超大作。鎌倉時代の京都の情景がよく分かります。この「親鸞」は上下巻に分かれており、さらに上下巻で「激動編」「青春編」「完結編」と全8作の大長編です。

親鸞の波乱に富んだ人生と、取り巻く個性的な人物たち。京都が舞台の時代小説のいい所は、今でもその場所が残っているということではないでしょうか。

親鸞(上) (講談社文庫)
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親鸞(下) (講談社文庫)
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捨ててこそ空也

お客さんから面白いからと店に献本いただいた小説。六波羅蜜寺に木造が安置されている空也上人。口から阿弥陀如来がポポポポポと出ているあの木造です。そんな空也上人の生涯を描いた歴史小説。テイストとしては五木寛之の親鸞に近いものがあります。

仏教のあり方とはなにかということを問いかける作品。末法の世とされる平安時代中期〜後期の京都が舞台。

捨ててこそ 空也 (新潮文庫)
  • 梓澤 要
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最後に、今回も前回のガイドブック同様に当店の喫茶スペース奥の部屋にある本棚に置いてあるものの中から選びました。まだまだ面白い小説はあると思います。

特にミステリー小説は、京都の街を上手に解説しながらストーリーが展開していくので、地図を片手に読んでみると楽しめると思います。そして次に京都へ行った時に「あ、ここがあの小説の舞台か」となると旅の楽しみも違ってくると思います。


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