読み物

帰ってきた第34回下鴨納涼古本まつり


京都の夏の風物詩といえる下鴨納涼古本まつり。お盆の8月11日〜8月16日に開催されています。

世界遺産に登録されている下鴨神社境内の糺の森で京都大阪の古書店を中心に出店されており約80万冊とも言われる種類豊富な古書が並びます。

昨年は新型コロナウイルスの影響により中止を余儀なくされましたが、今年は2年ぶりの開催となりました。

下鴨納涼古本まつりの様子

古書店が並ぶのは、表参道と言われる樹々が覆い被さるように続く道の一本西側。葵祭で流鏑馬神事が行われる馬場で行われています。

8月15日正午ごろの様子

2年ぶりの開催となった古本まつりですが、私が訪れたのは15日。この前日と前々日は各地で被害をもたらした荒天で中止となり3日ぶりの開催でした。古書店さんもコロナ禍で売り上げを期待していただろうに悔しかっただろうと思います。

そんな古本まつりの会場には消毒液の設置はもちろんですが、訪れる人たちはマスクの着用を徹底し、お目当ての本を探していました。個人的に本が好きなので誇張した表現かもしれませんが、ここはもう夢の国です。

テントの中には多くの古書が並ぶ

古本だけでなく、昔のポスターや版画なども並んでいて、今回は偶然にも欲しかった作家さんの版画が相場の半値で出ていたので鼻の穴を膨らませて購入しました。

2年ぶりということもあり安売りしてくれているお店も

京都の学生さんは哲学書など学術図書を探し、本の好きな人は絶版となった作家さんの本をそれぞれの店に聞いて回る。京都らしい本を愛する人たちのまつりが帰ってきたなぁと感慨深いものがありました。

感染対策という事で、2021年の古本まつりには例年あった児童書コーナーは設けられず、街頭紙芝居などのイベントもなし。また、飲食コーナーも、熱中症対策のための飲料販売のみと徹底していました。

来年はどうなるのか全く先が見えませんが、出来れば元通りの古本まつりが帰ってきますように。

場所:下鴨神社糺の森

開催日程:8月11日〜8月16日

時間:10:00〜17:30(最終日は16:00まで)

HP:http://koshoken.seesaa.net/


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