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公開日 2018年11月3日 最終更新日 2018年11月30日
11月に入ると秋も本番で、店内でも京都のパンフレットやガイドブックを読む方が普段に比べて増えてきます。紅葉シーズンは混んでいるとわかっていても京都へ行きたくなるもの。今回は前回の東福寺に加えて決して空いてはいないけれども平日に行けばまだ比較的空いているという京都の紅葉スポットをいくつかまとめました。
といっても混雑は必須。出かけるなら多少の諦めを持って旅に出ましょう。京都の町中の紅葉は11月中旬〜下旬が見頃、北部は11月下旬〜12月上旬が見頃となります。
蓮華寺
額縁の庭園で知られる蓮華寺は、京都市中心部から大原へと向かう国道367号線沿いにあります。
比叡山の麓であるこの地は「八瀬」といい、この里山を流れる高野川は出町柳あたりで賀茂川に合流し鴨川となります。
蓮華寺の紅葉の見頃は、京都市の北に位置することから色付きは少し遅く11月下旬から12月上旬。紅葉の季節は多くの人で賑わいますが、それでも京都中心部にある紅葉の名所に比べれば観光客は比較的少なめ。朝一番に行くなど、タイミングが良ければ境内の紅葉を独り占めできる時間帯もあるはず。
こうして書院の前の方に座るよりも少し後ろから眺めることで、庭のもみじが書院の柱に切り取られ額縁の中の絵画のように映ります。
蓮華寺
京都府京都市左京区上高野八幡町1
高山寺
高山寺は嵐山よりもさらに北。神護寺などがある山間部にある寺院で、鳥獣人物戯画の絵巻を所蔵する寺院として有名。この高雄や栂尾の地も山間部なので11月下旬〜12月上旬が見頃を迎えます。
国宝建造物の石水院の南側からの紅葉が見事で、蓮華寺と同じく柱と蔀戸、広縁によって額縁のように切り取られるのですが、神護寺など有名寺院も多いので観光客が多く人の頭ばかりという時も。
人の気配の少ない時に運良く当たればゆっくりと落ち着いて拝観できます。
高山寺
京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
厭離庵
厭離庵(えんりあん)は嵐山にある通常非公開の寺院。紅葉シーズンだけ特別に門が開かれます。その昔、藤原定家の山荘があり小倉百人一首を編纂したといわれる地です。少し前までは観光客も少なく私のとっておきの隠れスポットでしたが、だんだんと知られるようになり、今では小さな庭園に多くの人が訪れるようになってしまいました。
それでも、厭離庵の寂れた姿と紅く色づいた樹々が俗世を忘れさせるような空間を作り出しています。なるべく人の少なくなる夕方か朝一番に行くのがおすすめです。まさに別世界。
今ではスマートフォンで地図を出せば迷わずいけますが、そうでない時は迷いました。北側に回ってしまうと細い道ばかりなので、二尊院の辺りから東へ折れる府道50号線を歩くと左手に見えてきます。
厭離庵
京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2
あと4箇所ほどありますが、長くなりそうなので今日はこれくらいで。
比較的中心部を外した3カ寺をご紹介しました。
例えば朝一番に京都駅からバスで蓮華寺へ行き、そのあと中心部をめぐり、16時ごろに厭離庵というコースを取ると比較的空いているかもしれません。秋の京都で恐ろしいのは団体さんです。観光バスを避けるように動くのがポイントです。
京都の紅葉情報は京都新聞さんのホームページが信頼できます。
https://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/momiji/index.html