六道珍皇寺で行われる精霊迎え「六道まいり」に行ってきました


公開日 2022年8月7日 最終更新日 2022年8月17日

7月の祇園祭も終わり、暑さと楽しさで燃え尽きたかのようなぼーっとした日を過ごしている8月ですが、1週間も過ぎるといよいよお盆の準備で忙しくなります。

お盆を前に京都では長年かけて積み上がっている”しきたり”のようなものとして精霊迎えの「六道まいり」という行事があります。

この行事は「お精霊(しょらい)さん」と呼んだり、「六道まいり」といったりします。おしょらいさんとはご先祖様の精霊のことを言います。

六道まいりはお盆「(盂蘭盆(うらぼん)」を控える8月7日から10日の期間において、ご先祖様を迎えるために祇園の建仁寺近くにある六道珍皇寺に参詣する風習で別称を「精霊迎え」といいます。また、西陣の千本ゑんま堂でも精霊迎えは行われており住んでいる人たちの場所によってお参りする寺院が異なっています。

今回ご紹介するのは六波羅蜜寺から徒歩5分ほどの場所にある、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)で行われる精霊迎え「六道まいり」です。

 

六道まいり

六道とは仏教でいう地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の六つの冥界のことを言い、人は因果応報により死後はこの六道を生死を繰り返しながら回っていくと考えられています。

この六道の分岐点があの世とこの世の境になり、この分岐点(六道の辻)があるのが古来より六道珍皇寺の境内あたりであると言われており、冥界の入口があると信じられてきました。実際に境内には「冥土通いの井戸」があり、この井戸の先が冥界に続いているのだとか・・・・・・

 

といった古来からの言い伝えが、お盆の前に冥界に最も近い六道珍皇寺で鐘を撞くと先祖の魂(お精霊さん)がやって来てくれるという風習に繋がっています。

ちなみに8月16日にはお盆に迎えたお精霊さんを送る行事として「五山の送り火」があります。

 

六道まいり

今回の写真は2021年のものです。

六道珍皇寺の山門前には花屋さんが並び仏花や高野槇を売っているのですが、新型コロナウイルスの影響で露店はありませんでした。
(2022年は通常通り出店されることが決定しました)

六道まいりはまず高野槇を買い求めることが最初の順序となります。高野槇は霊が宿るとされる霊木で、お精霊さんにはこれ宿っていただいて一緒に家に帰るのです。

この日は店を閉めてから六道珍皇寺へ向かい、着いたのは夜9時。
境内で多少は売っていたみたいですが、露店がなくなんとこの日は売り切れでした。

高野槇がないのにどうやってお迎えしようか迷いましたが、ここら辺は気の持ちようで肩にでも乗って帰ってもらいましょ。

 

次に本堂で水塔婆(みずとうば、すいとうば)」に故人の戒名を書いてもらいます。(大事な大事なペットの名前でもOK!)

 

 

そのあと、境内にある「迎え鐘」を撞きます。

 

六道まいり
迎え鐘

鐘を撞くと行ってもお正月の鐘つきのイメージと異なり、六道珍皇寺の鐘は”引いて”撞きます。

日中ならば六道まいりの時期は、鐘楼を取り囲むように人が並び、さらにその行列が境内の外にまで続くのですが、この時間だとスムーズに鐘を撞くことができます。

順番が来て鐘楼の前に立ち、お賽銭を入れたら写真にある綱を引きます。そうするとゴーンという音がなるのですが、引いて鳴らすので気持ちよく鳴らすのが難しい。

この鐘は古来よりその音が十萬億土の冥土にまで届くと信じられ、家のものが撞く鐘の音に導かれてお精霊さんはこの世に呼びよせられるといわれています。

鐘は四方を壁に囲まれて姿は見えませんが、綱を勢いよく引くとゴーンというよりもボーーンといった地の底に響くような低い音が鳴ります。

これは個人的な意見ですが、除夜の鐘のように押して撞くのではなく「迎える」から引いて撞くのではないかなと思っています。

 

六道まいり

 

鐘を撞いた後は水塔婆を線香で清めて、地蔵堂の前にあるこの「賽の河原」で水塔婆を水向け用の桶に収めます。

そして、本来は最初に買い求めた高野槇の穂先で水塔婆を湿らせます。

高野槇がないから手でピピッとやらせてもらいました。。。

 

これで、六道珍皇寺の六道まいりの一連の参詣はおしまいです。あとは高野槇をお精霊さんが宿る依り代として持ち帰って仏壇などに仏花と一緒にお祀りします。

そしてお盆の終わる8月16日の五山の送り火でお精霊さんは冥界にまた帰っていくのです。

 

幽霊子育飴

六道珍皇寺へ行ったら寄っていただきたいのが幽霊子育飴。

べっこう飴をかち割ったものが袋に詰められて販売されています。昔からの京飴らしい優しい甘さです。
普段行くとまず空いていないのですが、この時期は開けてくれています。

 

そして、六道珍皇寺の近くにある六波羅蜜寺でもこの時期は萬燈会が行われています。

六波羅蜜寺萬燈会

 

8月8日〜10日の夜8時から行われる行事で、本堂で蝋燭を大文字の「大」の字に配置して灯し、火の要心の護符が授けられます。

本堂での法要の後、法話があり普段は入ることのできない夜の六波羅密寺を体験できます。

 

六道珍皇寺の六道まいりは8月7日〜10日、六波羅蜜寺の萬燈会は8月8日〜10日となります。夜に行くなら8日以降にお参りに行くと迎え火に似た街灯の明るさに夏の訪れを感じさせてくれるでしょう。

 

 

 
 
 
 
 
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