公開日 2023年12月1日 最終更新日 2023年12月1日
なかなか気温が下がることのなかった10月と11月の影響から今年の紅葉は色づきも例年に比べて遅く長く楽しめると言われています。
そんな11月30日、京都市内で仕入れを2件その後はとある企業さんと18時の打ち合わせというスケジュールで日中がポカンと空いてしまったので紅葉散策してみました。
道が混むからチャリで!!
京都市内ぐるりと30キロをチャリで!!
膝が悲鳴をあげましたが、これから京都へ行こうという方の参考になれば幸いです。
そして、今回の写真は一切の加工ナシ!!
鉄道会社さんのポスターやインスタに載っているような加工は一切していないので11月30日の紅葉具合そのままをお伝えします。
それではまずは、山科の毘沙門堂から
毘沙門堂(京都市山科区)
山科の毘沙門堂は参道の敷紅葉がJR東海の「そうだ京都行こう」のポスターになり一躍紅葉の名所となりました。
朝9時に境内についてみるとこの辺りは少し登った山の中ということもあり見頃となっていました。
そして、この日も朝から多くのカメラマンが列をなしていた参道の紅葉の具合はこの通り。。。
一度強い風か雨が降れば敷紅葉は見頃になりそうです。
境内の紅葉は朝日に照らされてそれは見事な色づきでした。
毘沙門堂へ行くなら今がピークです!
毘沙門堂
住所:京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
HP:http://www.bishamon.or.jp
東福寺(京都市東山区)
新商品や予約商品などショップの仕入れを2件片付けて朝10時から紅葉狩りのスタートです。
七条の国立博物館の近くで取引先さんの駐車場に車を置かせてもらって自転車に乗り換えます。
店の買い出しで八百屋さんや魚屋さんへ行くときの折りたたみ自転車です。
ここから30キロ、果たして走りきれるのか!?
最高気温12度と一気に冷え込んだ京都市内をチャリで周り打ち合わせのある18時には三条大橋の方へ着かねばなりません。
まずは鴨川を下って下って紅葉の名所東福寺へ
普段は人が多すぎて紅葉の名所と言われるところは敬遠していましたが、東福寺の紅葉は10年ぶり。
いつもなら境内に止めることの自転車も、紅葉シーズンは参道入ってすぐの脇に停めることに。
この写真では人が少なそうに見えるんですが、200m先には人だかりができていて紅葉の東福寺は大混雑していました。
東福寺といえば通天橋からの紅葉。
これ目当ての人が、全国各地から訪れています。
11月30日の紅葉状況はご覧の通り
見頃過ぎといった状況でした。
今年は猛暑の影響でモミジの葉焼けや夏枯れがあるので全体的には色づきが綺麗とは言えないのですが、通天橋からはピークすぎといった感じ。
とはいえ、「東福寺の伽藍面」といわれるだけあり境内も広いので見頃の紅葉も多くもうしばらくは紅葉狩りが楽しめる状況でした。
なお、今年からなのか分かりませんが通天橋へは一方通行のシステムを取っており一度通ると戻ることはできません。
ただし、これまで写真不可だった通天橋からの写真撮影が許可されたのは嬉しいですね。
東福寺
住所:京都市東山区本町15丁目778
HP:https://tofukuji.jp/
鴨川
次の目的地までは鴨川をひたすら上がっていきます。
鴨川も紅葉が美しいのでおすすめです。
イチョウやイロハモミジなど場所によってはまだまだ楽しむことができました。
京都御所
自転車で京都を走るときは今出川通や丸太町通を走るくらいなら、御所を抜けたくなるものです。
とくに京都市内の観光寺院に比べて人も少ないのでゆっくりできます。
御所の大銀杏はどの樹も今が見頃といったベストシーズンです。
落葉が進んでいますが12月上旬まではこの姿を見ていただけるはず。
御所の大銀杏はどの樹も圧巻です。
御所の紅葉は以内に比べても少し遅めに色づきますのでこちらも未だまさに見頃といった状況です。
ゆっくりのんびり紅葉狩りを楽しむなら御所がおすすめ。
堀川通のイチョウ並木
南北に走る堀川通沿いのイチョウ並木も秋の京都を楽しむには欠かせない名所の一つ。
堀川今出川から堀川紫明辺りまで。およそ1kmのイチョウ並木が続いています。
もともと路面電車が走っていたのもあり道幅の広い堀川通ですが、中央分離帯を利用して公園として作られています。この日は見事にイチョウの絨毯が出来上がっていました。
堀川通のイチョウ並木の見頃は残り数日といったところ。今年は12月最初の土日までがピークとなりそうです。
本法寺(京都市上京区)
堀川通沿いにある茶道会館の北側に建つ本法寺も見事な大銀杏が植えられていますので近くによったら立ち寄ってみて下さい。
ここも見頃を迎えていました!
本法寺
住所:京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617番地
HP:https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/
ここからが自転車でもっともキツくなります。
堀川通から佛教大へ向かい鷹峯へ行きます。
佛教大から膝も笑いが消えて悲鳴をあげます。
学生時代に鷹峯の方に下宿している友人がいたのですが、入学して2ヶ月目には原付バイク買ってました。北大路あたりの上りも自転車だとなかなか辛いのですが、そこから鷹ヶ峰はもはや山登りです。
光悦寺(京都市北区)
鷹峯を登って到着したのは光悦寺。
写真の光悦垣が有名ですが、ドウダンツツジの紅葉が美しいので毎年11月下旬が見頃となります。
左の小高い山が地名となっている鷹ヶ峰。
ホームページがないからなのか光悦寺は外国人観光客の方には知られていないのでしょうか、、、この日は日本人しかいませんでした。
今の京都市内で外国人観光客のいないお寺さんがあるなんて驚きです。
光悦寺
住所:京都市北区鷹峯光悦町29
源光庵(京都市北区)
2019年から工事により拝観の出来なかった源光庵は昨年4月から拝観再開です。
光悦寺とは道を挟んだ目と鼻の先の距離なのですが、ここは団体客や外国人観光客など多くの参拝者で賑わっていました。
さすが名所なだけありますね。
境内の紅葉はピークを迎えており息を呑むような鮮やかさでした。
今年の源光庵は紅葉の当たり年です。
なんどか紅葉時期の源光庵には来ていましたが、個人的には今年の紅葉が今までで最も色鮮やかでした。
源光庵
住所:京都市北区鷹峯北鷹峯町47
HP:https://genkouan.or.jp/
ここまで東山七条から東福寺、上がって源光庵とチャリで15kmの行程です。
次の目的地、上賀茂神社へ行く道すがら「みその橋サカイ」で温かいラーメンいただいて、冷麺もテイクアウトしてあと半分、走っていきます。
上賀茂神社(京都市北区)
上賀茂神社は例年通り11月下旬から紅葉の見頃となっています。
紅葉の名所と言うわけではないのですが、境内を流れる「ならの小川」にはこの時期見事に色づいた紅葉が境内を彩ります。
上賀茂神社
住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
HP:https://www.kamigamojinja.jp
永観堂(京都市左京区)
今回の行程で東福寺と同じくらい覚悟を決めて向かったのが東山の永観堂。
みかえり阿弥陀が有名ですが、秋の紅葉は京都市内でも屈指の人気スポット。さすがにライトアップの大行列に加わる勇気はなかったので日中に突撃してみました。
混雑が嫌いなので普段ならまず近寄らないスポットでもあります。
それはもう凄い人でした。。。。。。。
人人人。。。。。あっちも人、こっちも人。
ただ、さすがは紅葉の永観堂。
圧巻の美しさでした。
人が多くて目が回りそうでしたが、紅葉は今がピーク。もうあと数日は楽しめそうです。
全体的に京都市内でいつもは11月20日頃に見頃を迎えるのですが、今年は10日くらい遅くピークを迎えていました。
とはいえ上賀茂神社や御所など普段は11月下旬に見頃を迎えるところは、例年通り下旬に紅葉のピークがやってきています。
今年はそうゆう意味では長く色々なところで紅葉を楽しめていますね。
永観堂
住所:京都市左京区永観堂町48
HP:http://www.eikando.or.jp/
南禅寺(京都市左京区)
永観堂がこの色づきならもしかして南禅寺も見頃なのでは?ということで予定になかったのですが近くの南禅寺へ。
なんとこちらも見頃でした!
南禅寺も散りだしては来ているので、永観堂と南禅寺に行こうという方は12月2日と3日の週末なら見頃を楽しんでもらえそうです。
ただ、こちらも凄い人ですので混雑必須です。
水路閣まで行こうかと思いましたが、あまりの人の多さで断念しました。
南禅寺
住所:京都市左京区南禅寺福地町86
HP:https://www.nanzenji.or.jp/
京都国立博物館(京都市東山区)
京都市内をぐるりと回って京都国立博物館へ。
ここまで自転車で30キロでした。
ちなみに東大路を通ってみたんですが、高台寺から清水寺にかけてはバス待ちの人で大行列が出来上がっていました。この時期のバスでの観光はあまりおすすめできません。
バスが来ても1〜2本は満車で乗れないということが当たり前のようにあの辺りでは起きています。
そうゆう面では自家用車やバスに比べれて京都市内のたくさんの観光名所を回れるのが自転車のメリットですが、電動自転車が欲しくなるのが京都の高低差です。
京都国立博物館では東福寺展が12月3日まで開催されています。
身近な東福寺の歴史がたくさん詰まった充実の展示内容でした。
また、館内の一部は写真撮影も可能となっています。
博物館を出るとすっかり日も暮れて京都タワーが綺麗に浮かんでいました。
京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527
HP:https://www.kyohaku.go.jp/jp/
というわけで、京都市内をぐるりと一周して11月30日時点での紅葉の様子をお送りしました。
今年の紅葉は色づきが遅く、この時期まで楽しむことが出来ますがやはり夏場の高気温で葉枯れをしてしまっている樹もありました。
その中でも源光庵と永観堂は見事な色づきで12月上旬まで楽しめるはずです。
今日から12月になりましたが秋の京都を楽しみそびれた方は、今週末にでも行ってみてはどうでしょうか。
今年の源光庵はアタリ年です!!!!!