京都が銭湯の聖地!?レトロな京都銭湯巡り


公開日 2021年10月5日 最終更新日 2021年10月12日

鴨川湯 ロッカー京都には古くから残るレトロな銭湯がたくさんあります。最近ジワジワと熱が高まりつつあるのが銭湯カルチャー。銭湯ファンのあいだでは、ここ京都がその「聖地」と呼ばれているとか。

室町時代には京都の街中に入浴を営業する銭湯があったそうです。

現在はサウナブームもあって注目されている銭湯ですが、以前は600軒ほどあったものが高齢化などの問題で年々廃業が進んでいるのが現実。それでも京都の街中を自転車で走っていればたびたび銭湯を目にするほど京都には銭湯が多く存在します。

今も頑張って営業を続けてくれている銭湯には様々な個性や魅力がたっぷり。

昭和の時代にタイムスリップしたかのような外観が京都の銭湯の特徴ですが、衛生面での古臭さは感じさせず、どこも清潔感が行き届いています。今回は左京区にある鴨川湯にお邪魔して京都銭湯の魅力をご紹介します。

 

鴨川のほとり、左京区の鴨川湯

鴨川湯
鴨川湯

今回お邪魔する鴨川湯は京都府立植物園の南側、下鴨神社の北側。北大路通りを少し下がったところに昔からある銭湯。北大路にある洋食店『はせがわ』から北大路橋を渡ってすぐです。

鴨川沿いを自転車で走れば約2分の距離にあります。

今回は営業時間前にお邪魔しました!

他の地域とは少し異なった特徴やマナーのある京都の銭湯。ここからは京都での一般的な銭湯の入り方を実際の鴨川湯の写真とともにご説明します。

 

入り口でまずは靴を抜き下駄箱へ

鴨川湯 玄関
鴨川湯 左が女湯、右が男湯

男女それぞれの入り口から入ります。

入り口はひとつだけの銭湯もありますが、京都の銭湯の多くは入り口から男女が分かれており、番台がその間に置かれている形式が多く、いわゆる京都式というスタイルの銭湯が多く残っています。

下駄箱に靴を入れたら、番台に450円(6〜12歳150円、6歳未満60円)を払いましょう。

シャンプーや石鹸などがない場合はこの時に買っておくと便利。

タオルは貸タオルのところもあれば、その銭湯の名前入りタオルを販売しているところもあるので、好きな方はコレクションしてみるのも良いかも。タオルは何枚あっても困りませんからね。

それでは脱衣所で服を脱ぎます。ここが他府県の方が混乱するポイントかも!?

 

脱衣籠をロッカーにそのまま収納する習慣は京都特有

鴨川湯 ロッカー(女湯)
鴨川湯 ロッカー(女湯)

京都は脱衣所のロッカーの中に柳行李やプラスチックの籠に着替えなどを全部入れてロッカーに仕舞うのが京都ルール!

『籠も一緒にロッカーへ入れる』ここがポイントです。

柳行李
柳行李

京都の銭湯でよく見かけるこの籠は「柳行李(やなぎこうり)」
コリヤナギの樹皮を剥ぎ、天日干しした白柳を麻糸を使って編み上げたもので、これを編む職人も少なく鴨川湯さんが新しいものを新調しようとすると8万円以上もするそうです!

 

鴨川湯 ロッカー(男湯)
鴨川湯 ロッカー(男湯)

ちなみに、この柳行李は男湯には黒色で番号が、女湯では朱色で番号が書かれています。8万円以上もする柳行李ですが男湯では使い方が荒く損傷が大きいのですが、女湯の方は綺麗に使ってくれるそうで綺麗な状態で今も使われてます。

入浴料450円に対して柳行李は8万円です・・・価格差のバランスが大きすぎて唖然としますが、すんなりと買い換えるというわけにも行かない金額なので、大事に使ってほしいと鴨川湯さんはおっしゃっていました。

 

鴨川湯 ロッカー(女湯)
鴨川湯 ロッカー(女湯)

籠に着替えなどを入れたらそのままロッカーに。籠だけ先に出して離れたところで服を脱いだり、服を着たりすればロッカーを使う他の人の邪魔にもならないという、他所さんのことに気を利かせた京都スタイルです。

銭湯によっては名前入りの籠が上に積まれていたりしますが、それはその人が自分で用意したマイ柳行李。これは使わないようにしましょう。

 

着替えが終わったらシャンプーや石鹸を持ってお風呂へ!

鴨川湯 カラン
鴨川湯 カラン

これは地域共通ですが掛け湯か体を洗ってから湯舟に浸かりましょう。

そして、ブームとなっているサウナですが京都市内のほとんどの銭湯ではサウナの追加料金は取られません。地域によっては100円以上別に取ることが多いのに入浴料のみでサウナにも入れるというのはサウナ好きな方には嬉しいですね。

 

鴨川湯 水風呂
鴨川湯 水風呂

そしてサウナと言えば欠かせないのが水風呂。京都は昔から豊富な地下水が流れる土地で京都市内の8割以上が地下水を使用しているそうです。

鴨川湯の水風呂は地下水が豊富な証拠でしょうか、水吐きライオンから豪快にダバダバと水が出ていて湯船の中で水が回っているのがよく分かります。サウナと水風呂を行き来して身体を整えてください。

ちなみにこの水風呂に水を吐く吐水口のライオンですが、銭湯それぞれに違いがあって「違うライオンに会いたい」といった視点で銭湯巡りをするのも楽しいですよ。

 

鴨川湯 女湯
鴨川湯 女湯

銭湯によってさまざまな浴槽に浸かって一日の疲れを取ってしまいましょう。

さぁ、満足したら上がりましょう。浴場から出るときは必ず体を拭いてから脱衣所へ。

浴場手前のこのスペースまでは濡れた身体で移動できますが、ここから脱衣場へはしっかり拭いてからというのがマナー。

脱衣所のロッカーに入れた籠を取り出して空いている場所で着替えます。ロッカーに籠を入れたままにするパターンと、出して脱衣所の決まったとこに置いておくパターンがあります。これは銭湯によって異なるので来た時と同じ場所に戻しておけば大丈夫。

鴨川湯 女湯
鴨川湯 女湯

昭和にタイムスリップしたかのような脱衣所でちょっと休憩。
大きいお風呂で身体の芯まで温まったら湯冷めしないうちに帰りましょう。

 

女湯には現役のおかまドライヤーも

鴨川湯 女湯 脱衣場
鴨川湯 女湯 脱衣場

女湯には今も現役のおかまドライヤーがありました。髪がトルネードになるからたつまきドライヤーなんて言ったりもするそうですね。ハイテクそのもののマッサージチェアと並んで昭和レトロな雰囲気が一層強調されています。

ちなみに女湯には写真左のようにカーテンが掛けられているので男湯からの視界も安心。

それでは、次に京都の浴場がどうなっているのか見てみましょう。

 

京都の浴場の種類

鴨川湯 男湯
鴨川湯 男湯

中央の湯船はたいてい浅風呂と深風呂の2つが揃っているのが京都の銭湯。
深風呂はその名の通り深く作ってあるので、廻り縁に腰を掛けて浸かりましょう。
向い合せになると目のやり場に困る深風呂です。

鴨川湯の場合は、写真真ん中の湯船のうち手前が浅風呂、奥が深風呂となっています。

 

鴨川湯 サウナ
鴨川湯 サウナ

浴場の奥にはサウナ。スーパー銭湯などになるような広さではないので譲り合ってどうぞ。銭湯によってはミストサウナを設置していたりとここにも銭湯によって個性があります。

 

鴨川湯 薬湯
鴨川湯 薬湯

薬湯と電気湯も。ちなみに鴨川湯では信州産100%の杜仲茶を使用した杜仲湯に入れる日もありますよ!

 

鴨川湯 水風呂
鴨川湯 水風呂

入る前に汗を流す。潜らない。水風呂では大切なマナーです。

 

鴨川湯 カラン
鴨川湯 カラン

京都の場合は浴場に入る手前に椅子と桶が用意されているパターンが目立ちます。
使い終わったら片付けましょう。

 

薪を炊く釜場はアツイ!!!

釜場の様子
釜場の様子

今回は特別に釜場の様子も見させていただきました。燃料は主流の重油ではなく薪で炊くのが鴨川湯。番台には便利な釜場モニターが置かれていて、ここから火の状態を確認できるようになっていました。

 

釜場
釜場

薪が炊かれているところを見せてもらいましたが、これだけ広いお風呂を沸かすだけあってサウナにいるかのような高温。薪には解体された住宅などの木材を使用しているそうです。

 

鴨川湯の煙突
鴨川湯の煙突

薪で炊くということは煙突もある。
北大路通からは眺めることが出来なかったのですが、釜場の奥に行くと煙突が立っていました。
昔はもっと煙突が高く、今は少し短く切り落としたそうです。

薪で沸かした湯は体の芯まで温まり、お湯は柔らかくスルスル〜〜っと肌に馴染みます。

ちなみに鴨川湯の営業時間は14時〜23時。
銭湯で働く人の一日はとても長く、11時から開店の準備をし、営業中は釜の確認やジュースなど飲み物の仕入れ、23時に閉店したらそこから掃除をして一日が終わるのが銭湯で働く一日だとか。お湯を沸かしたら、あとはのんびり番台で新聞でも読んで、、、なんて想像していましたが、それとは正反対の長時間労働で驚きました。

 

京都おすすめ銭湯案内

ここからは私が実際に行った中からおすすめの銭湯をご紹介します。
京都には銭湯が多く紹介しきれないほどありますのでほんの一部ですが、京都観光の参考にしてください。京都で泊まったらホテルのお風呂より銭湯へ行って普段の京都を味わってみるのもおすすめです。

記載の営業時間、定休日は変更になっている場合がありますので事前にご確認ください。

鴨川湯鴨川湯

今回取材に協力してくださった鴨川湯。鴨川沿いをサイクリングしたり、植物園で散歩したり世界遺産の糺の森を散歩したりと鴨川をめいいっぱい楽しみ尽くしてください。
この日は銭湯取材の後に上七軒で楓錦会を見るという濃い一日でした。

住所:京都市左京区下鴨上川原町56
定休日:金曜日
営業時間:14:00~23:00
Twitter:https://twitter.com/kamogawa_yu

 

金竜湯金龍湯

大徳寺近くの紫野にある金龍湯。この近くに住んでいたことがあり私の思い出フィルターが強めに掛かっていますが、それを抜いてもおすすめできる銭湯。タイル絵が見事です。大徳寺の月釜へ行って、中華のサカイでご飯食べて、金龍湯でお風呂。そんなコースも。

住所:京都市北区紫野下石龍町1-3
定休日:火曜日
営業時間:15:00~23:30

 

船岡温泉

船岡温泉船岡温泉

大正時代に浴場付の料理旅館として開業した歴史があるので豪華絢爛な造りが特徴です。
昔から雑誌などにも取り上げられて観光客に人気の高い銭湯。建物は登録有形文化財に指定されています。
銭湯の金額で岩風呂から檜風呂まで楽しむことができます。

住所:京都市北区紫野南舟岡町82-1
定休日:無休
営業時間:15:00~25:00

 

栄盛湯栄盛湯

鴨川湯からも近く下鴨神社にほど近い栄盛湯はなんと言ってもこの門にかかる松の力強さが印象的。この辺りの銭湯は廃業されたところも多く地域としても貴重な存在です。

住所:京都市左京区下鴨膳部町1
定休日:月曜日
営業時間:15:00~23:30

 

桜湯桜湯

河原町丸太町で50年以上続く桜湯さん。番台のおばちゃんは昔から変わらず優しくて器量のいい人。
なんと浴場内には錦鯉が泳いでいて湯船に浸かりながら鑑賞することが出来ます。アクアリウム銭湯!

住所:京都市上京区中町通丸太町下ル俵屋町454
定休日:水曜日
営業時間:16:30~24:00

 

錦湯錦湯

「京の台所」錦市場のすぐ近くにある入母屋造りの屋根が印象的な風格ある銭湯。脱衣所ではジャズが流れているという外観とのギャップに驚く人も。

住所:京都市中京区堺町通錦小路下ル八百屋町535
定休日:月曜日
営業時間:16:00〜23:30

 

長者湯長者湯

西陣の住宅街にあり、近くには同志社大学や陰陽師で有名な清明神社があります。1917年に創業した100年以上の歴史を誇る老舗銭湯。映画「舞妓Haaaan!!!」の撮影にも使われました。

住所:京都市上京区上長者町通松屋町西入ル須浜東町450
定休日:火曜日
営業時間:15:10~24:00


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